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死刑制度に反対です。

みんな大好き!千葉景子法相が死刑台を初めてマスコミに公開しました。

千葉法相は非常に左派色の強い人で、夫婦別姓や外国人参政権に賛成し、日の丸・君が代を国旗・国歌とする法律について反対票を投じたり、少年法の厳格化へ反対したり、北朝鮮の拉致実行犯・辛光洙を含む在日韓国人政治犯釈放の要望書に署名したりと「どこの国の政治家なの?」と首をひねる方なのですが、そんな千葉景子氏と私が唯一、同じ結果を導きだすのが「現行の死刑制度の廃止」です。なお、“同じ結果を導きだす”などとおかしな言い回しをしたのは、結果として現行の死刑制度の廃止ということは同じだけど、理由は異なる。という意味を込めたかったので。

千葉氏は「国家による殺人の否定」「誤審冤罪の想定」「国際的な死刑制度廃止への追従」辺りを死刑廃止の理由に掲げているようです。
猫侍も、「誤審や冤罪の想定」については同意します。昭和時代にあったような警察や検察による意図的な犯人づくりや、未熟な科学捜査による誤審による死刑に対する恐怖は、実は平成の今も確実に存在しています。

最近はテレビによっても知られるようになりましたが、検察の裏金作りを告発しようとした元検察官の三井環氏が「現職検察官として実名で告発する」として証言するビデオ収録当日の朝に任意同行を求められそのままよく分からない嫌疑で逮捕されたり、「高知白バイ事件」と言われる、高知県警交通機動隊の巡査長が運転する白バイがスクールバスと衝突し、白バイに乗っていた巡査長(当時26歳)が、胸部大動脈破裂で死亡した事件。多くの目撃者やバス乗客による「白バイの無謀運転」という事実を葬り去り、一方的にバス運転手に業務上過失致死傷で逮捕という警察と検察が一体となって冤罪づくりに精を出すということがまかり通っているという事実があります。故に「人は誰でも間違いを犯す」という以上に「国家や権力によって犯罪者に仕立てあげられる」という事実がある以上、死刑は廃止すべきだと考えます。

しかし、私の現行の死刑反対理由で最大の理由は、学生時代に読んだ「死刑執行人の苦悩(大塚公子・創出版)」という一冊が衝撃的だったからです。
書名にあるように、この本には、刑務官の方達が、死刑囚と同じ場所で同じ空気を吸い、言葉を交わし、時には冗談を言い合う人間らしい関係の延長に、彼らの首に縄をかけなければならない苦悩が綴られています。
この際、死刑囚の人権や更生といった「加害者側」の視点は置いておきます。問題は、刑務官という、「一公務員」が「職務規定にもない」「死刑執行」に「強制的に参加させられる」という事実です。

想像してみてください。罪を犯した人間を更正させるという刑務官として就職したはずなのに、ある日いきなり「死刑執行人」の役を押し付けられるという恐怖を。

相手は人を殺めた殺人者であることは確かですが、同時に血の通った人間でもあります。刑務官自身は、死刑囚に何の恨みもないのに、唐突に訪れたある日、怯え、動物のように泣き叫び、抵抗する死刑囚を引きずるようにして刑場に運び、手足を縛る。泣き叫び許しを乞うその首に紐を結び、3人の刑務官が同時に3本のレバーを引く。その瞬間、死刑囚の足元がなくなり、絶叫もなく人間の身体が宙を泳ぎ…そう文字通り死刑囚は生きるという本能の求めに応じてまるで空中を泳ぐように身をくねらせながら空気を求め、手足をバラバラに痙攣させ、糞尿を撒き散らし、15分程度かけてゆっくりとゆっくりと絶命していくそうです。そして、その姿を間近で見なければならないのは、長年、死刑囚の面倒を見てきた刑務官その人たちなのです。(取材時は1970年代だったと思うので今と違っているはずです)

死刑執行は午前中に行われ、執行に立ち会った刑務官はその日の午後からの仕事は免除され、わずか6,000円あまりの「特別手当」が支給されるそうです。

ある刑務官は語ります。特別手当で娘の筆箱を買ったと。しかし、人を殺した金で買ったと思うと涙が出てくると。お金に色が付いているわけではないのに、自分自身の行いを許すことのできない刑務官の話に、当時の猫侍は同情を禁じえませんでした。

殺人は死を持ってすら償うことの難しい大罪です。もし私の大切な人が誰かに殺されたならば、私はその犯人に死を求めます。しかし、現行の死刑制度では刑務官の方たちの心の死も求めることに他なりません。それは私の本意ではありません。

そこで私は、死刑制度自体は残しつつ、裁判や刑の執行に抜本的な改革を望みます。

例えば現行の「死刑判決から5年以内に執行する」というルールを10年に延長し、冤罪の可能性のある事件に関しては徹底的に調査、検証するというシステムづくりをするなど透明性のある裁判制度の実現が条件となりますが。

そして死刑執行は、刑務官がするのではなく、その遺族、または犯人の両親によらなければならない(両親が製造責任を負うってことですね)、という新たなルールを設けます。もちろん、遺族は死刑を執行しなくても構いません。ただし、いつでも好きなときに刑務所を訪れ、死刑囚と会うことが出来るようにするのです。
もし、週に一度、自分の生殺与奪の権を持つ人間が自分を見に来るとしたら…、それは途方も無いプレッシャーとなって死刑囚を苛むことでしょう。場合によっては一思いに殺してあげたほうが死刑囚にとって安らぎであるかもしれません。

同時にもうひとつの可能性として、人間として改悛の情を滲ませ、遺族と真摯に向き合う死刑囚がいたとしたらどうでしょう。当初は文字通り、殺しても殺し切れないほど憎かった相手の言葉を聞き、表情を読み、過去を知る。それは遺族にとって、犯人を殺すことよりも得るものがあるかも知れません。

現在、日本人の約85%の人が「現行の死刑制度の存続」に賛成しています。理由は、「遺族感情を鑑みて」、「廃止した際の犯罪率の上昇への危惧(犯罪抑止力)」が主なものです。遺族感情は私も理解できますが、死刑の犯罪抑止力については、海外の研究からも現在では否定的です。人は“殺す”、という究極的な感情の爆発に陥った時、「殺したら死刑になるかも…」などとは考えず、文字通り突発的に殺してしまうのでしょう。よく殺人犯の供述にある「気がついたら死んでいた」というのは、おそらくその通りなのだと思います。

そんなわけで、少し取止めのない話となってしまいましたが、猫侍は、職務として無理やり「殺人」の手助けをさせられる刑務官の方たちの心の救済と、誰もがなりうる冤罪の可能性、そして、犯人に対する生殺与奪を遺族や犯人の両親が持つ「復讐刑の復活」「製造者責任」を条件付きで求めるという考えなので、現行の死刑制度には反対です。
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銀座で猫を見世物に

金曜日に非常に腹立たしいことがありました。

夕方、銀座を歩いていると人だかりが。近づくと「みゆき通り」の2m以上ある標識の上に子猫が一匹香箱座りしている。
街行く人は、老若男女、密かな歓声をあげて携帯で写真を撮っている。

コレ、3年ほど前から一部で話題になっている通称「眠る猫」。銀座、秋葉原、吉祥寺など普段猫が居そうもない人通りが多い場所、看板に猫(子猫だったり、親子ぽい複数猫だったり)がジッと座って眠っているという不思議な話。

私はすぐに回りを見回すが不審な人物は見当たらない。が、絶対にどこかでニヤニヤとこの様子をみているはず。私はすぐに銀座四丁目の交番に駆け込むが、あいにくその時間はパトロール中で誰もいない。仕方ないのでそこから200mくらい離れた数寄屋橋交差点の交番に行く。

「すいません。すぐそばに、動物虐待の現行犯がいるみたいです」
「?詳しい事情をお願いします」
「みゆき通りの標識に、子猫が一匹置かれて見世物にされています。高さ2m以上ある標識の上に子猫が上がることは無理ですので人為的に置かれたと思います。子猫は眠っているようですが様子がおかしい。薬などを投与されている可能性もあります。とにかくすぐ近くなので一緒に来てください」
「…ああ、またあの人か…」
「再犯ですか。じゃあ話が早いですね。一緒に行きましょう。」
「いやー、んー(動かないで同僚二人と目配せ)」
「…子猫を撮影しようと道が塞がれて渋滞気味になっていますよ」
「まあ、ね、じゃあ後でちょっと見てきますよ」
「今じゃダメなんですか」
「んー、いつものことだから…」
「いつもの?じゃあ犯人はわかってるんですか?」
「まあ」
「誰がやったかわかってるの捕まえたことないんですか」
「ええ」
「…」

…これが日本の警察です。これが世界に誇るKOUBANです。

数寄屋橋交差点の警察官では話にならないのでその場を後に。さてどうする?
子猫を保護するか。しかし、アパート暮らしの身じゃ猫は飼えない。数日預かって里親を見つけるか。しかし、炎天下の部屋の温度は38度にもなるし、子猫を預かることも出来ない。さあ、どうする…。と考えて現場に戻ると、すでに子猫はいなかった。

誰かが回収したのだろうが、この「犯人」が本気で無茶苦茶腹立たしい。この糞暑い真夏日に、夕方の日陰といえども子猫を街中に放置して何がしたいのか。それに異様に動かない猫は明らかに普通じゃなく、麻酔系の薬品を投与されているのではと懸念しています。

会社に戻り、ネット上でこの事件について調べると、ありました。犯人の正体が。やはり猫を「設置」し、それを人々が騒ぐのを遠くから観察して喜んでいる愉快犯のオッサン(tvk_jogoroさんの忘備録より)のようです。

一部では、捨て猫防止や里親募集のキャンペーンの一環という話もあるようですが、この人から里親募集について具体的に聞いたというような話も見つかりません。

猫侍は、物言えぬ動物たちを自分の主張や自己顕示欲のために、利用(虐待)する人間は、非常に汚い言葉で申し訳ないのですが、最低の糞野郎だと思います。

この糞野郎を炎天下の鉄柱に縛り付けて数時間放置したいと心から思う猫侍でした。

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リハビリ日記5 韓流ブーム?

ふた月ほど前の話になるけど、ある代理店(結構大きい)と某衣料販売店の広告提案についての打ち合わせをしていて、20代前半の女性に支持されている人は誰か。という話になった。その時の打ち合わせは30代の私、40代中の上司、40代後の担当者の3人。オッサンばかり。
それでも、「妻夫木とか小栗旬とかが鉄板?」「女性ならベッキーとか、モデルの田中美保とかいいんじゃない?」とか、それなりに名前があがる。
でも、決定打が出ない。というかオッサンばかりなので自分たちが上げた人が本当に20代女性に受けているのかが分らないのだ。
そんなブレスト(評論なしでアイデアを言い合う)の後半、40代後半の担当者が言った。「あ!韓流!韓流スターがいいんじゃない!」へ?ハンリュー?ヨン様とか? 私は営業スマイルをしたまま固まった。 「ほら、東方神起とか女の子にスゴイ人気だよね!」「は、はあ」「最近、韓流ドラマでスゴイブームじゃない、あれ、なんだっけ?そうそう、アイリス!アレも人気らしいよ!うちの妻(40代)も見てるし」「は、はあ」。
隣に座る上司に視線を送るが、当然、何も言わない。私は以前、上司に「打ち合わせの時に、本当のこと言わなくていいから。黙ってて」と念を押されているので(笑)、ただニッコリと微笑む。

打ち合わせが終わり、会社の27歳の女性に聞いてみた。
「ねぇ、キミの周りで韓流って流行ってるの?」「ええ、流行ってるそうですよ?」「え!本当に!?」「はい。この前テレビで『韓流スターが流行ってる』って特集組んでましたから」「・・・えっと。キミの周りではどうかな?」「私や私の友だちで韓流スターのファンって子は一人も知らないんですが…。でも世間的には流行ってるんでしょ?」「・・・そういうの、流行ってるっていうの?」「え?でも私の周りだけが知らないだけで世間では流行っているのかも」

さあ、20代の女性の間で、韓流スターは流行っているのでしょうか? それとも・・・。

参考資料:韓流ブーム再び!テレビ界を席巻 K-Pop人気で若年層にも(朝日新聞社)

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リハビリ日記4 こびとのお仕事

昨日、冷蔵庫の牛乳を置くところに縮れた毛を一本発見した。
ありえない!なんでこんなところに!?

!!そうか、…これがアリエッティのお仕事か!

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リハビリ日記3 高齢者は弱き存在なのか。

100歳以上の老人が日本中からいきなり失踪しはじめました(笑)
昨日まで家から一歩も出なかったようなお年寄りが、いきなり行方をくらますなどという超アクティブな老人を擁する日本は、本当に神秘の国ですね。

冗談はさておき、役所の人が例の事件を契機に100歳以上の老人宅を訪問すると家族が、「おじいちゃんは、7月末から失踪中です。無事に見つかってくれるといいのですが…(心配顔)」などとシレッと答えたなどという話を聞くと、戦争を知ってる世代というのはいろんな意味で強いんだなーとヘンに感心してしまいました。

さて、個人年金や遺族年金やらで生活していた老夫婦(とその家族)が、「死んだらもらえなくなる!」と、死んだ人を生きていることにしてしまうという社会現象は、日テレの辛坊 治郎さんが去年あたりから言っていた「日本人150歳寿命説(社会制度的に生き続ける老人を指摘)」そのままでした。

テレビなどでは、「役人は何をやってるんだ!」的なお約束な官僚叩きが主流ですがこの問題はそんな単純ではないことに多くの国民が気づいています。

簡単に言うと、1.行方不明(失踪)という名の死体遺棄(場合によっては殺人含む)の可能性 2.年金の不正受給 3.日本人の平均寿命の見直し 4.年金制度の見直し あたりでしょうか。

特に、1.行方不明(失踪)という名の死体遺棄(場合によっては殺人含む)の可能性は、シャレにならない問題です。先の辛坊さんによると全国の100歳以上のお年寄りは全国で4万人、そのうち実際に生きてらっしゃるのは約半数の2万人とも…。これがもし、70歳以上とした場合は、その数はさらに激増するでしょう。いったいどのくらいの人間が山中に…、と考えると夏らしい怪談の様相になってしまうほどです。

しかしながらこの問題、おそらくすぐにマスコミは取り上げることがなくなりウヤムヤのまま、世間に忘れられると予想します。(もっともマスコミが長期的に取材をして報道をすることはほぼ無いのですが。)

なぜならこの件は、「高齢者が損をする」問題だからです。

高齢者の実数が今回の件で少しばかり減ることがあったとしても年金世代がもっとも数の多い世代であることは変わりありません。

日本の金融資産1500兆円のうち60歳以上が 59.9%を保有し、20代はわずか0.3%、30代は5.4%という事実から見ても日本で経済的な余裕のあるのは高齢者(2007年度 総務省「世代別 個人金融資産」より)です。そして、選挙では高齢者の投票率が若者のそれを大きくうわまっています。

つまり、高齢者は経済を支配している層(テレビCMを見てモノを買ってくれる層)であり、選挙では高齢者(高貯蓄者)優遇を叫べば高確率で投票してくれる層であるのです。

逆にいえば、高齢者の機嫌を損ねると、暇な時間を目一杯使ったクレームに頭を悩ますことになり、選挙では圧倒的に不利となります。なのでマスコミも政治家も老人問題には触れたくなというのが本音なのです。

ちなみに猫侍は、世間でボロクソに言われている「後期高齢者医療制度(高齢者の医療費自己負担を増やす)」に基本的には理解を示しますし、車の「紅葉マーク」には賛成です。すべての高齢者がお金持ちとは言いませんが、やはり高齢者の医療負担は利用頻度や保有資産に応じてもう少し多く取るべきだと思いますし、紅葉マークに「枯れた紅葉は高齢者に失礼!」などとクレームをつけ、税金を数千万円かけてつくり直すなどというのは、失礼な言い方となりますが老害といっても差し支えないでしょう。

猫侍も高齢者は敬うべきだと思いますが、「高齢者は社会的弱者である」というのは正直疑問です。高齢者には敬意を払いつつ、彼らもこの国を形作る重要な層としてとらえ、必要な負担を求めていくことが国民の全体の幸福につながるのではと考えます。

あと、20代、30代はとにかく選挙に行くべきです。「どうせ何も変わんないしー」などと呆けたことを言ってるヤツは、自分だけでなく、自分の子や孫の世代まで暗黒に叩き落とそうとしていると自覚してください。

まあ、猫侍は子も孫もいないんですがねー。。。

と、久しぶりに政治的なことを書いてみた猫侍なのでした。

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リハビリ日記2 「ツクツクボウシの鳴く頃に」

急な仕事が入り、会社に泊まった翌日の深夜、フラフラになりながら部屋に戻ると部屋の前に一人の女性が座っていました。体育座りです。薄緑色のブラウスを着たなかなかの美女。でも艶やかな黒髪が映し出す横顔の陰影は薄幸そうな…。

「あ、あのー、私、この部屋の住人なんですが…」
「…お、おかえりなさい、ませ…」
「は、はぁ…」

部屋を間違えているかと思い、オズオズと声をかけた。顔色がよくない。

「ええっと…顔色が優れませんが…大丈夫ですか?」
「は、はい…ようやくお会い出来まして…ゴホゴホ!!」
「ちょ、ちょっと大丈夫ですか!?」
「す、すいません。」

私を待っていた? 真夏の炎天下で? そりゃ具合も悪くなる。

僕は彼女が何者かはとりあえず置いておいて、部屋で休ませることにした。

「…す、すいません。ご迷惑を、おおおかけします」

「いえ…」

ベッドに腰をかけて、砂糖水を飲む彼女。冷蔵庫の麦茶をすすめたがかたくなに砂糖水を所望した。水300ccに砂糖50g、蜂蜜大さじ3杯を溶かしたドロリとした液体を、ゴクゴク飲み干す彼女を、僕は少し気味悪気に見ていた。

「ふはー…ひと心地つきました。ありがとうございます。」
「はぁ。で、とりあえずあなたは?」

出会ってからようやく私は誰何した。
彼女は、ソソと砂糖水の入ったグラスをテーブルに置くと、シズシズと床に三つ指をついて頭を下げた。

「私、あの時、あなた様に助けていただいたセミでございます。本日は、御恩をお返しに参りました。」

「は?あの時のセミ?」

ピンときた。

10日ほど前の夕方、会社のそばの公園でサボっていたら足元をカサカサ動くものが。脱皮間近のセミの幼虫だった。公園の階段をカサカサとゆっくりと移動するそれは弱々しく、犬の散歩をしているオバサンや会社帰りのサラリーマンなどにいつ踏みつけられるか分からない、かなり危険な状況に思えた。私は見るに見かねてポケットにあった名刺を皿にしてセミの幼虫をすくい取り、近くの桜の木にとまらせてた。ふむ、いいことをした。私は夏の生暖かい風を感じながらその場をあとに…。

あの時の。

机の引き出しからネコ型ロボットが出てきたり、鏡の中から女神様が現れたり、輝くペンダントを持った少女が空から降ってきたりするアニメにすっかり毒されていた昭和な僕は、そんな話を抵抗なく受け入れていた。

「はい。あなた様に助けていただきましたこの身です。どうかご奉仕させてくださいませ。」

ご、ご奉仕…。…ゴクリ。僕は思わず飲み込んだ生唾の音を、彼女に聞かれやしなかったかと喉を押さえた。そして、10日ほど前に見た茶色の薄い皮から透けて見えた緑色の体を思い出す。そうか、彼女の薄緑色のワンピースはあの体色をイメージしたものか。とすると、彼女はたぶん、ツクツクボウシ、なのだろうか。

「あ、あのキミはもしかして、ツクツクボウシ?」

僕はそんなことを訊いていた。

「はい。そうでございます。私はツクツクボウシの化身でございます。」

スッと頭を上げた彼女のおでこに、太く、縮れた毛が…。ごめん、先週掃除してない。

僕は半歩ほど近づいて彼女の前髪に触れた。(縮れた毛を払うために)
彼女は、その動作を少しばかり勘違いしたらしい。潤んだ大きな緑色の瞳と目が合った瞬間、ヒシッ!と私の身体に抱きついてきた。

「ごごご、ご主人様、猫侍様!お慕い申し上げておりますぅぅ!!」
「ななななんで僕の名前を!?」
「めめめ名刺に書いてありました!」

そうか、あの時の名刺か。最近のセミは漢字も読めるのか。などとどうでもいいことが頭をよぎるが、身体は本能的に反応し、彼女を肩を強く抱きしめていた。

そう、セミの化身とはいえ、妙齢に見える美しい女性に抱きつかれて嬉しくないわけがない。頭の中はピンク色の欲望で一杯だ。『よーし、オジサンも“突く突く奉仕”しちゃうぞー。』などと、とても口には出せないようなシモネタを思い浮かべながら、しかしながらそんなことをおくびにも出さず雰囲気たっぷりに名前を呼んでみた。

「セミ子…」
「いえ、そういう名前はノーサンキューです。」

そりゃそうですね。

「私にも名前はあるんです。」
「ほうかほうか、では、キミの名は?」

「私の名前は、ツクツクボウシの化身、ツ…グボハァワァァ!!??

バシャシャシャ!! 突然、目の前が赤く染まる。
彼女が私の顔に大量の吐血をした。少し甘い匂いがした。

「ひぃぃぃいぃ!!??」

悲鳴をあげて思わず彼女の肩を抱いていた左手を引っ込める。勢い余って彼女の身体が反転し、ゴスンという鈍い音を立てて頭が床とゴッツンコ。

「ご、ゴメ!ちょっ、大丈夫?!大丈夫か!?」
「ご、ご主人様、…も、申し訳ございません。いよいよ寿命がつきそうでございます…」
「え!え?ちょっと待って!ちょっと待って!」
「今まで、色々とありがとうございました…」
「いや、僕、まだ何もしてない!ナニもしてない!?」
「ああ、いま、セミの命が、燃え尽きようと…」
「たった10日?やっぱたった10日なの?短すぎるだろ!」
「では、また、来世でお会いしましょう…さ、さようなら…」
「ええええ!?せ、セミ子ーー!!」

急転直下、かつ、お約束な展開で強引に幕を下ろしたセミ子。とうとう彼女の名前は聞けなかった…。
唐突に終わった僕の一夏の思い出…。僕は異様に軽い彼女のナキガラをベッドに横たえ、腕を胸に組ませる。そして、独りシャワーを浴びる。彼女の吐き出した血が渦を巻いて赤いマーブル模様となって排水口に飲み込まれていく。

風呂場から上がり、部屋に戻る。
僕はこの夏、人生最大の奇跡と出会い、そして困難に直面したのだ。

「おい、この死体、どうすりゃいいんだよ…」

空気を読まない一匹のセミの声が深夜の街に響いた。

ツクツクホーシツクツクホーシージーーーー……。

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リハビリ日記「ブラブラ」

人間的な生活に戻ってきたけど、ちょっと疲れ気味なので日記のリハビリを。

さて、くっそ暑いですね、本当に。そこで猫侍的、夏の快適な過ごし方をお教えします。

暑いな~→パンツ脱ぐ→扇風機の前で仁王立ち→やだ!?涼しい!

これです、これ! 特に男性は効果てきめん。股間にぶら下がっているタマタマがラジエーターの役割をしているので外気に熱を効率的に放出してくれます。

そんなわけで猫侍は夏場はいつもシャツ一枚です!誤解なきよう言っておきますが、猫侍は紳士なので反省するときとお風呂に入るとき以外はむやみに全裸にはなりません。みなさんも紳士淑女の自覚を忘れることなく、お部屋ではパンツを脱いでみませんか?…ただし、床の掃除の頻度が高くなりますが…。

追伸:俺だってこんなフリーダムな生活、いつまでも続けたくないよ!?「猫侍ちゃん!お部屋でブラブラするの、やめて!///」とか同居人に言われたいよ!?くっそー、今年の夏も寂しいなぁぁ!!

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7月が…終わって…しまった…。

ようやく2ヶ月近くにもおよんだストレス地獄が終わりました。もうね、ホントにね、オジサン、ツカレタヨー。

で、気がついたらもう8月やん。どういうこと?え?誰に断って8月になってるの?俺に断らずに8月になっていいとでも?それとも何か、俺に夏を堪能する権利がないとでも?仕事ばっかでカノジョもいない俺には太陽の陽射しももったいないってか?あはははは。チクショーー!!責任者、出て来いーー!?(>ストレスによる被害妄想)

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プロフィール

ねこさむらい

Author:ねこさむらい
猫をこよなく愛する天才こぴーらいたーが、トマトを育てたり、本を読んだり、自分でもよくわからない自身を分析したりするよ! で、現在、無職になっちゃった!? 絶賛再就職活動中ですわ!!

Twitter→ @catomato

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