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桜吹雪に思うこと

日曜日、近所の川岸に桜を見に行った。盛りは過ぎていて、緑色が目立つがまだ花は咲いていた。あいにくの曇空だが時折漏れる陽の光は暖かく、結構な数の花見客がいた。日本人はなぜ桜が好きなのだろう。海外にも桜はあるのだろうけど、日本人ほど桜を愛する民族もいないというし。

昔からいわれているのは、桜のパッと咲いて、パッと散る様が日本人の気質にあっているからだという説。なるほど、この説では日本人の気質として侍の精神性が取り沙汰される。滅びの美学ともいうのかな。まあ、日本人のほとんどは農家の血筋なんだろうけど、その潔さやはかなさは誰にとっても好ましく映ったのは想像に難くない。

私も桜はすごく好きな花。その理由はなんだろうかと改めて考えてみた。おそらく一般的な日本人気質や滅びの美学にひかれているのは事実なんだろうけど、私はそれ以外にあの「桜吹雪」を理由にあげたい。

日曜日も日が大きく傾いた頃、川辺りを強い風が吹き抜ける。桜並木の下、数百、数千の花びらが目の前を渦巻くように舞踊り、視界を白で染める。後ろの方で驚いた犬が吠える声と子どもたちの嬌声が聞こえる。風がさらに強くなり、子どもたちの声もゴォという風音にかき消され、視界はさらに白く染まる。

白い世界。白い壁。なるほど私はこれが好きなのか。今見えているモノやオトをかき消してくれる桜吹雪。その瞬間、私は花に囲まれて孤独になる。

しかし、それは周りのみんなも同じじゃないだろうか。花の嵐に巻き込まれた瞬間、人は自分と他人との境界をことさら強く感じるのではないだろうか。異界に独り迷い込んでしまったような、花の壁が自分と他人を分け隔てる感覚を感じているのではないだろうか。美しい花に遮られた自分と他人との距離を。

孤独はきっと相対的な感覚なのだろう。孤独じゃない状態を知っているから独りでいることに言いしれない不安や恐怖を感じる。私もそうだ。咲き誇る桜を見ても、美しいとは感じても、楽しいとは感じない。手を繋ぐ恋人同士や青いシートの上で酒盛りをする人たちを見て、胸に僅かな痛みを感じだけ。

だから、この桜吹雪がここにいる人たちにも瞬間的な孤独をもたらしていると考えると、私はホンの少しだけ不安から解放される。今、孤独を感じているのは自分だけじゃない、そんな暗く醜い安心感。たとえそれが自分の妄想だとしても。正直言って他人には言えない、病んだ花見だとは思う。だから来年こそは、この桜を心から美しく、楽しく思いたいと強く強く思う。

sakura
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テーマ : 独身男性の日記&独り言
ジャンル : 独身・フリー

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No title

わたしは花の嵐に巻き込まれた瞬間、自己と他人との境界ではなく自己の存在感を認識するかも。孤独なのは猫侍だけではないさ~。

ななしさんへ。ありがとう。

コメントありがとうございます。自分を認識するのはつらいけど大切なことですね。なんだか暗い花見の話で申し訳ないです。でも最後にちゃんと「次こそは!」とあるように、希望は失ってないつもりなので大丈夫です!こんな戯言でも、もしかしたら誰かが見てくれている。それが私自身の存在確認の助けとなっています。ありがとう。

No title

私も、常に孤独なりかけている状態ですよ。孤独になりたいと思うときもあります。けど、家族がいる、離れた同級生がいるだけで、ちょっと桜が咲いているように見えるような・・・・。けど、桜はちょっと惹かれます。(本当はきょうみしんしん)

心の桜は、いつでも身近に。

朝早くからお返事、ありがとうございます!

実は、猫侍も自分で言うほど自分が「孤独」ではないことは知っています。心配してくれる家族や古い仲間たちが確かにいてくれる。なので皆には心から感謝しています。彼らを想うとまさに少し離れた場所に咲く、美しい桜を眺めているような暖かなものを感じます。しかし、猫侍はゼイタクで強欲…。時には桜の下で花吹雪を抱きしめたいと思ってしまいますし(外界との隔絶ではなく)、他人が楽しそうに桜の下にいる様を見て、羨ましくも思ってしまうのです。遠くに見える桜の優しさはよくわかっているはずなのに、もっと近くに寄りたいと願い、何故自分は桜の下に行けないのかと自問してしまう。
ゼイタクな願いなのかも知れませんが、いつかはもっと身近に桜の香りを感じてみたいですね。あなたにもよい春が訪れることを願っています。もっとも今は初夏ですが(笑)。
あと蛇足ですが、私は孤独が嫌いというわけではありません。むしろ、独りでいることに安らぎを感じることもあるくらいです。歌の歌詞ではありませんが、孤独になりたいと思うのは、きっと無意識のうちに自分自身の立ち位置や未来を見つめ直す時間が欲しいということかもしれません。それはきっと貴重な時間である、そんな気がします。
またお暇な時にでも立ち寄ってくださいね!
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プロフィール

ねこさむらい

Author:ねこさむらい
猫をこよなく愛する天才こぴーらいたーが、トマトを育てたり、本を読んだり、自分でもよくわからない自身を分析したりするよ! で、現在、無職になっちゃった!? 絶賛再就職活動中ですわ!!

Twitter→ @catomato

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