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【自分】痴漢のオッサンに“同情”のようなものが湧いてしまった心理【分析】

午後9時30分。どうやら痴漢で捕まったオッサンを目撃した。

最寄り駅で降りてホームを歩いていたら40歳くらいの男性が55歳くらいのオッサンの肩を抱いている。その周りにおばさんが一人。『平日から飲み会かよ、景気いいなぁー』とか思いながら通りすぎようとしたら、女子中学生?も側にいるの。変な組み合わせだなと思っていたら、「いま、駅員さん呼んできます!」との声が。ここでどうやらこの黒髪で小柄な女学生さんが55歳くらいのオッサンに何かされて、それを40歳男性が取り押さえたらしいってことを理解した。オッサン、なんか茫然自失って感じで抵抗せずにおとなしくしてる。女学生は困った表情。ふたりとも顔面蒼白だった---。

で、この時、何故かこのオッサンにものすごく“同情”しちゃったんだわ。女学生さんも可哀想だなと思ったけどそれ以上にね。ここで痴漢冤罪の可能性の話をする気はないんだ。それはそれで確かに問題だし、恐ろしいことなんだけど、とりあえずここでは前提としてこのオッサンが痴漢なり、酒によって女学生に絡んだなりが事実であるとする。それでも、『うわーこの人、これからの人生どうなっちゃうんだろう…』って、他人事なのに胃がキリキリしだしたんだわ。

オッサン、たぶん酒に酔ってたんだろうね。平日の夜の9時半なんて電車もさほど混んでないんで、どさくさに紛れて痴漢をはたらいたってより酒に酔って思わずかわいい女学生に絡んじゃったんじゃなかろうかと。オッサンはこれから警察に連れて行かれて、家庭やら職場に連絡がいくわけよ、「この人、痴漢で捕まりました」って。当然、奥さん号泣&離婚危機、家族はドン引き、会社は懲戒免職処分よ。ひぃー。

オッサンがどんな人生を歩んできたかは知らんけどサラリーマンとして50過ぎまではそこそこ普通に働いてきたと思う。で、あと10年も勤め上げれば退職金をもらって家のローンも返し終えて、息子や娘が連れてくる孫にお小遣いなんかあげちゃって、子どもや孫に見守られながらそこそこ幸せに人生を終えたはず。なのに、酒に酔ってたった一度、痴漢をはたらいて人生が終了しちゃう。うわー。

そりゃ痴漢は犯罪行為だよ。ごめんなさい、で赦されることじゃない。人間社会ってのは、法やルールによって秩序を保っている。当然、痴漢は犯罪だし、罰せられるべき。犯罪被害者の人権や犯罪の抑止効果を考えれば当然の事。これについては私も異論はないよ。
でもさ、女の子のお尻をペロンと触る→人生しゅーりょーってほどのことでもないと思うのよ。片や日本じゃ飲酒運転して小学生を轢き殺しても10年もすればムショから出てこれちゃう。そんなことを考えていたら、何というかモヤモヤとして気持ちに…。

この感覚は他人が共感できる類のものじゃないことは重々承知之助。たぶん、多くの人が「痴漢は犯罪じゃん。捕まって当然!」「被害者の気持ちを考えれば当然!」「魔が差したとか言い訳過ぎる。自業自得、当然の結果!」ってな悪・即・斬!的な非常にシンプルな反応が普通なんだろうね。でもね、単純にオッサンの罪を断罪できないこの気持ち。胸がザワザワする、見ちゃいけないものを見てしまったような感覚。痴漢したオッサンが処罰されるという至極まっとうな事柄のはずなのに。この自分の中にジワジワと苦い毒液が滲み出るような感覚は…。

この得体の知れない感覚は自分のどこから湧いてくるのか。今回はこれを分析してみたい。前振りが長くてごめんねー。

私がこのオッサンを見て真っ先に思ったのは『もし捕まったのが自分だったら』ってこと。もちろん、私は痴漢なんぞしないけど、オッサンと自分を置き換えてシミュレーションしてしまい『アイタタタ…』となったのね。まあ、私に家庭も失う地位もないけど(遠い目)。これは、『積み重ねてきたことが些細な失敗ですべて無駄になる、否定される』ってことへの恐怖心じゃないかと思う。同時に『これからの人生までも否定され、更生の余地すら認められない』ことへの恐怖心じゃないかと思う。自分の過去も未来も否定される恐怖だったんじゃないかと。お尻ペロンで人生しゅーりょーなんて誰だって恐ろしい…。

私は常々ブログでも『寛容の精神』の必要性を書いてきた。失敗ばかりの人生を絶賛過ごしている私は、『人間は失敗する生き物だ』ということを身にしみて感じている。だから私は失敗やら罪やらには、ペナルティが必要だとしても、それに見合ったものであるべきだと考えてる。例えばTwitterで炎上騒ぎを起こすようなアホガキは、退学やある程度の弁償はさせても人生再起不能になるまで叩こうとは思わない。でも、世間様はそんな生易しいルールなんぞ持ち合わせていなくて、ルールからはみ出したものは徹底的に叩くわけですわ。
オッサンに対するこの胸のと き め き…もとい同情心のようなものの正体は、『現代社会において過ちを犯してしまった人間の末路』への恐怖じゃなかろうかと思った。

でも、モヤモヤとした感覚の原因はひとつではなさそう。

次に脳裏に浮かんだのは、自分の父親のこと。定年を迎えたばかりの親父がもし痴漢なんぞで捕まって、こんな風に見ず知らずの他人に取り押さえられて情けなく肩を落として茫然自失の体でいたら…と想像して『ウワァ…』となった。完全に家族目線で、「あの家族思いの親父がこんなことで晩節を汚すなんて…」とか、「親父の茫然自失とした情けない顔なんて見たくない!」(←この感覚は非常に大きい)という思いなんだよね。おそらく私の中に芽生えた、イタタマレない感じはこちらに起因していると思う。

えらく長文になってしまったけど、なんで自分が痴漢のオッサンに“同情”していたかを分析してスッキリしたわ。私の中に湧いて出たこのモヤモヤした気持ちは、単純な“同情”ではなく、「罪」と「罰」がアンバランスな社会に生きることへの恐怖心と、万が一家族が罪を犯してしまった場合のイタタマレない気持ちがミックスされたものだったのか。なるほど。

最後に、痴漢された女学生の心が一日も早く癒やされることと、痴漢したオッサンがその罪に応じた罰を受け、同時に家族に見捨てられることなく更生することを願います。人間は罪を犯すけど、赦すことも出来る生き物だと信じたいです。

あと、お約束で。『痴漢、ダメ、ゼッタイ。』
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テーマ : 独身男性の日記&独り言
ジャンル : 独身・フリー

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猫をこよなく愛する天才こぴーらいたーが、トマトを育てたり、本を読んだり、自分でもよくわからない自身を分析したりするよ! で、現在、無職になっちゃった!? 絶賛再就職活動中ですわ!!

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